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設立趣意


(平成22年11月27日起草)
 
 

 近年の動物愛護・動物福祉への機運高揚を受け、動物の健康に対する関心が高まっています。また主に愛玩動物における高齢化時代を迎え、動物の健康寿命に対する多様なニーズが高まりを見せています。
 理学療法は身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、運動やその他の物理的手段を用いて身体機能や動作能力の改善を図る治療科学です。しかし、獣医学分野における理学療法への関心が高まっている現在、これまでヒトを対象に蓄積されてきた知識と治療技術を応用して、動物の外傷や障害に対する理学療法介入および健康増進を実践し、それらの効果を検証していくことは、獣医学の発展だけでなく、動物はもちろんのことですが、飼い主の福祉向上の観点からも大変意義のあることと考えます。
 我々設立発起人は、動物の理学療法に関する教育、臨床および研究の普及を図ることを目的に、このたび「日本動物理学療法研究会」を設立することといたしました。
 今後、動物に関した種々の健康・疾患問題に対して、質の高い理学療法サービスを提供していくためには、動物を対象にした理学療法評価法の確立、運動療法、物理療法、装具療法の適用と新たな開発を行い、同時に介入効果の検証などを遂行することが求められます。
 本研究会は、日本理学療法士協会および関連専門職と協力しながら、これらの課題解決に努力するとともに、動物に対する治療介入および健康増進の一手段として、理学療法を中心とした動物リハビリテーションサービスの健全な普及と向上を目指す所存です。そのためには動物の理学療法に関する学術活動、動物病院やクリッニックなどに勤務するスタッフへの知識の普及、および獣医療行政に対する提言などを行っていくことが不可欠と考えます。
 理学療法士のみならず獣医療のあらゆる分野の方々からご指導とご協力を得て、本研究会の活動を充実させたいと切望している次第です。本研究会の設立趣旨をご理解いただきまして、本研究会への多くの皆様のご参画をこころよりお願い申し上げます。

    日本動物理学療法研究会初代会長
浅利 和人
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