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日本動物理学療法研究会顧問の挨拶




日本動物理学療法研究会顧問
奈良 勲

 2010年11月27日に約100人の参加者を得て、「日本動物理学療法研究会」の設立総会が開催されました。そのうち約50人の方々が本研究会の会員として登録いただきました。本研究会の発足を企画した者の1人としまして、これほど多くの方々が動物の理学療法に関心を抱いておられることに驚くと同時に、日本でもこの分野の社会的ニーズがあることを再認識いたしました。

 アメリカ、イギリス、オーストラリアなどで理学療法士が動物の理学療法にも関与しはじめたのは、少なくとも20数年前からだと理解しています。最近、こられの国ではペットブームということあり、獣医師との協働のもと、動物の理学療法やリハビリテーションに関与する理学療法士が急増しているとの情報を得ています。

 動物の理学療法に関連しまして、11年前の1999年に世界理学療法連盟主催の国際理学療法学術大会を横浜で開催しました際に、教育セミナーの1つとして「Physical  Therapy for  Animals」とのテーマでアメリカのテネシー大学の理学療法士、David Levine;デビット・リーバイン教授に講演していただきました。この時、日本で最初に動物の理学療法が紹介された訳ですが、このトピックスに驚いた日本の理学療法士は多かったようです。私は、当時、日本理学療法士協会の会長で、この世界理学療法連盟学術大会の大会長も務めましたので、日本でも将来的に動物の理学療法が職域の1つになることを願ってプログラムに組み入れました。

 日本では動物の理学療法に関与している理学療法士はまだ数名しかおりません。しかし、浅利和人・藤澤由紀子さんをはじめ、この分野の発展を強く願い活動しておられる理学療法士によって、獣医師の方々のご支援をいただきながら、この分野に関連した臨床・教育・研究が推進されることで、今後、この分野に関与する理学療法士が育成されてくるものと確信しております。

 私自身は子どものころ犬、猫、ウサギなどを飼っていたことがあります。最近では手乗り文鳥を飼っていて、先般、文鳥の爪を切り過ぎて出血させてしまい、線香の火で止血した程度の動物の治療経験しかありません。しかし、獣医師との連携のもと、動物理学療法の研究会を立ち上げることの重要性を浅利さんと話し合い、本研究会が発足できましたことを元日本理学療法士協会会長として嬉しく感じております。

 今後、本研究会に多くの皆さまが参画されることを祈念しております。

  日本動物理学療法研究会顧問
奈良 勲
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